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クイック アクセス ツール バーとは?

ワンクリックで実行できる機能のアイコンが並んでいるのが クイックアクセスツールバー です。
Excel、PowerPoint、Word、Outlook、OneNote、などなど、Microsoft Office の各アプリで利用可能です。
アプリケーションの種類によりますが、既定では、[自動保存のON/OFF]、[上書き保存]、[元に戻す]、[やり直し]、などが並んでいます。

この クイックアクセス ツールバーカスタマイズが可能なので、頻繁に使う機能を登録しておくことで作業効率が大幅にアップします!

※以前は、常に画面左上に表示されていましたが、新しいバージョンの Microsoft365 および 2021以降のアプリでは非表示が選択できるようになりました。「見あたらない!」という場合は 、リボンの最右にあるvボタンから表示に変更しましょう。

クイック アクセス ツール バー に項目を追加する

リボンからの項目の追加

リボンにある機能は、右クリックメニューから追加が可能です。


機能によっては、個々のコマンドではなくギャラリー(一覧)としての追加になります。
(※後述の検索バーからの追加や、 [その他のコマンド] からであれば個別項目として追加可能なものもあります。)

既に登録してあるコマンドを削除したい場合は、ボタン上で右クリックして削除を選択します。

検索して追加

上部の検索窓にキーワードを入力して、検索結果の[操作]グループ内の項目を 右クリック

※[ワークシート内から検索]グループの項目を選択してしまうと、検索自体が追加されてしまうので注意しましょう。

普段は非表示になっているタブ([図の形式]や[デザイン]など)の項目も検索すれば出てきます。

リボンにない項目の追加

リボンにない機能を追加したい場合は、クイックアクセス ツール バー右端のボタンを押し、[その他のコマンド] を選択。
左枠でコマンドを選択して真ん中の 追加 ボタンを押すと右枠に移動し、クイック アクセス ツールバーに追加されます。

リボンからだとギャラリーでの追加になる項目を個別追加をしたい場合にも使えます。
右端にある▲▼で並び順の設定ができます。

なお、右下の方にある「ユーザー設定」でリセットを選択すると、初期状態に戻ります。
また、インポート/エクスポートのボタンから、ファイルに出力して別のPCやユーザーに設定を渡すこともできます。

💡コマンドの見つけ方💡

残念ながら今のところキーワード検索のようなオプションがありません。
「コマンドの選択」 で分類を絞ると目的のボタンが多少探しやすくなるかと思います。

コマンドは、記号 → 数字 → アルファベット → ひらがな・カタカナ → 漢字(音読み) の順に並んでいます。

例えば、[値の貼り付け]は 「リボンにないコマンド」グループにありますが、「値」が音読みで「ち」なので、[単一Webページ] の後にあります。

表示位置の変更、ボタン名の表示/非表示

クイック アクセス ツール バーは、リボンの下に配置場所を変更できます。
右端のユーザー設定ボタンから [リボンの下に表示] を選択。

作業領域に近くなるので、クリックしやすく使い勝手が良くなります。
また、ファイル名や検索バーに隠れてしまうことがなく見やすいので、配置したい項目が多い場合は特におすすめです。

リボンの下に配置した場合は、コマンド ラベル(=ボタン名)が表示されます。非表示に変更することも可能です。

💡<区切り>の追加でさらに見やすく💡

[その他のコマンド] で <区切り> という項目を追加すると、ボタンとボタンの間に区切り線|が入ります。


種類ごとに<区切り>を入れて並べておくと、見やすくなって使いやすい♪

ショートカットキーとしての使い方

クイック アクセス ツール バーに登録した項目は、Alt + 数字 で呼び出すことができます。
Altキー を押すと、リボンとクイックアクセス ツールバーの項目にアルファベットと数字が割り当てられた状態になります。クイック アクセス ツール バーの項目は左から順に数字が割り当てられるので、よく使うものは先頭の方に配置して、オリジナルのショートカットキーとして覚えてしまうと便利です。

おすすめ追加コマンド

実際によく使う機能のうち、以下のいずれかに当てはまる項目を追加するのがおススメです!

  • ショートカットキーがない or 複雑で覚えにくい
  • [ホーム]タブにない(タブを移動しないと選べない)
  • [ホーム]タブにあっても階層が深くて1クリックでは選べない

リボンを非表示にして作業することが多い方は、[ホーム]タブの項目も追加すると良いでしょう。

普段する作業によって追加項目は人それぞれですが、筆者が実際に追加しているコマンドを一例としてご紹介します。

Excel

One Driveを利用していて自動保存がかかるので、[上書き保存] は削除して [名前を付けて保存] を入れています。コピペの時によく使う [値の貼り付け][行/列の入れ替え] もクイック アクセス ツール バーにあるとスムーズ。指定範囲をリンク付きの図として貼り付けできる [カメラ] は、リボンにはないので使う方は追加推奨です。

Power Point

図表を多用するPower Pointでは、[図形の書式]タブのコマンドを多数配置して、タブ移動せずに図形を整えることができるようにしています。たくさん置いているので、コマンドラベルは非表示に設定。

Outlook

リボン内のボタンの配置がカスタマイズ可能なので使用していませんが、メイン画面とメール作成画面それぞれ、別のクイックアクセスツールバー項目の設定が可能です。

Word

Wordは縦長のレイアウトなので、リボンをたたんで作業領域を広く使うことを前提に、[ホーム]タブの基本的なコマンドを配置しています。


クイック アクセス ツール バーを設定すると、リボンのタブを移動せずに機能を利用できます。3~4クリックだったものが1クリックになると、積み重ねでかなり作業効率がUPします。ぜひ、使いやすいようにカスタマイズしてみてください。

今後も業務効率化の手助けになるPCの小技や便利な使い方を随時発信していきます!